才能の宝庫・福岡

先日、仕事や家族と離れ福岡の博多に一人旅をする機会に恵まれました。なんという贅沢。

福岡といえば豚骨ラーメンに水炊き、もつ鍋に中州の屋台街など数えきれないほどグルメが充実しており、旅人の胃袋を破裂させんばかりに満たしてくれます。

そして、福岡はグルメだけではなく、音楽や映画など様々な分野で活躍する才能豊かな人材を数多く輩出してきた地域でもあります。

古くから貿易港として栄えたことが、外部からの影響を受け入れやすい開放的な風土を育んできたといわれています。この寛容性に富んだ都市の特性が、新しいアイデアや技術、コンテンツを創造できるクリエイティブな人材を引き付ける要因となっているのかもしれません。

今回は、そんな懐の深い都市・福岡出身の才能あふれるスターを5人みていきましょう。


博多豚骨ラーメン
着いて早速うまかった豚骨ラーメン

タモリ

福岡県福岡市南区市崎出身。福岡の喫茶店で「奇妙なマスター」をしていた頃にジャズ・ピアニストの山下洋輔と出会い、東京に招かれる。

赤塚不二夫の支援のもと、イグアナの形態模写、デタラメ言語「ハナモゲラ」などユニークな芸で名を売ると、以降は『オールナイトニッポン』『今夜は最高!』『森田一義アワー 笑っていいとも!』『タモリ倶楽部』などを経てお笑いBIG3にまで上り詰める。『ブラタモリ』に代表される、幅広い知識を生かした趣味全開の番組も人気を博す。

橋本環奈

福岡県福岡市出身。ローカルアイドル時代に撮られた「奇跡の一枚」と呼ばれる写真がSNS等で拡散、「1000年に1人の逸材」として話題を集める。

この一枚をきっかけに、雑誌・バラエティー番組・CM・映画・ドラマなどから引っ張りだことなり、映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』『銀魂』、ドラマ『警視庁いきもの係』、『ぐるぐるナインティナイン』ゴチレギュラー、舞台『千と千尋の神隠し』、NHK朝ドラ『おむすび』など活躍の場を広げることになった。

氷川きよし

福岡県福岡市南区出身。演歌界のプリンスと呼ばれ、その美貌とパワフルな歌声で中高年女性を中心に多くのファンを獲得。個性的な衣装やパフォーマンスも話題となり、近年は性別や年齢にとらわれない自由な表現で注目を集め、アーティストとしての新たな境地を開拓している。

松田聖子

福岡県久留米市出身。1980年代の日本を代表するアイドル歌手。透明感のある歌声と可憐な容姿、また「ぶりっ子」といわれる仕草で人気となり「聖子ちゃんカット」と呼ばれるヘアスタイルも流行。近年も精力的に活動を続け、変わらぬ美貌と歌唱力でファンを魅了し続けている。

高倉健

福岡県中間市出身。日本の映画界を代表する名優。終戦後にボクシングと英語に親しみ、明治大学卒業後にマキノ光雄にスカウトされ東映ニューフェイスの第2期として映画界入り。

寡黙で孤高なイメージが強く、任侠映画路線でスターとなり数々の作品で硬派な男を演じる。「網走番外地」シリーズや「幸福の黄色いハンカチ」など、日本映画史に残る名作に重厚な足跡を残してきた。

撮影現場での礼儀正しい所作、控えめな私生活など、そのミステリアスな一面も魅力の一つであった。