【2016年 Neowingスタッフが買ってよかったもの まとめ】

書いた人:矢風洛典

今年は例年以上にシングルの名勝負が多かったと思う1年。個人的にはG1決勝の後藤vsケニーが展開的にもベスト。後藤が昇天改の封印を解いた時も凄かったけど、ケニーがみせた、フェニックス・スプラッシュ、シットダウン式ラストライドの意味、終盤のブラディ・サンデー、スタイルズ・クラッシュから片翼の天使へのつなぎは、点ではなく線でみるプロレスの醍醐味が集約された攻勢でした。

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思い悩み涙腺崩壊


2016年のみならず、2010年代に残ると個人的に思う至高の名曲「きっかけ」。

今なお大衆的認知曲の乏しい乃木坂46において、この曲の素晴らしさが世間に認知されれば幸せ。静の力強さをもつ歌詞と珠玉のメロディは、何度聞いても涙腺にくる、とにかく完璧。陳腐な言い方だけど、何かしらのきっかけを求めている人には、ちょっとした後押しになるはず。

ちなみに「きっかけ」収録のアルバム『それぞれの椅子』は全部で5タイプなうえ、新録曲は各タイプにばらけていて、計16曲中前半8曲と最後の1曲がすべて一緒という極端に新規に優しくない仕様なので、CDのみの通常盤でよいかと。



それでも御三家は永遠だから


乃木坂46が2016年に発売したシングルは、聖母・深川麻衣のラストシングル「ハルジオンが咲く頃」、齋藤飛鳥が初センターを務めた「裸足でサマー」、橋本奈々未、初のセンターそしてラストシングル「サヨナラの意味」。

それぞれのシングルの背景を知ると優劣つけ辛いけど、単純に楽曲だけなら「きっかけ」同様、乃木坂界隈では高い信頼を得ている杉山勝彦氏作曲の「サヨナラの意味」が単純にいい歌だよねって思える。ただ、歌番組だと最後の直前1節の歌詞を省かれるのが、時間にして数秒なのに、どうにも解せないんだよなあ。あの1節があるだけで、終わりの余韻がだいぶ違うのに...。



破壊力抜群


圧倒的な力強さを持つ歌詞を具現化するMV含め、デビュー楽曲としてこの上ない完成度を誇る「サイレントマジョリティー」上半期一番聞いた曲。

3枚目の「二人セゾン」もいい曲だけど、やっぱり「サイレントマジョリティー」のインパクトは凄まじかった。この前年に坂道デビューしていなかったら、ここまで気に留めることもなかったかもしれないと思うと、些細なきっかけでも大事だなって。表題曲とは毛色の異なる佳曲である、ゆいちゃんずの「渋谷川」が収録されている[Type-B]がオススメ。



不死鳥、天に舞う


2016年3月急逝した、不世出の偉大なプロレスラー「ハヤブサ」の追悼特集号。

もし、あの事故がなかったら今のプロレス界の歴史は異なっていたと疑わない。かなり過酷な道のりだけど、幾重もの危機を何度も乗り越えてきたハヤブサなら絶対にリングに戻ってくると、派手な動きは出来なくても、それでもハヤブサならって、あのハヤブサに魅了された人達は待っていたはず。本当に残念でならない。

復帰の試合会場で叫びたかったです「お楽しみはこれからだ!」

まだまだ世界は広い


掛け値なしに、今一番面白い紀行バラエティ。ただ、その魅力を言葉で説明するのは本当に難しいので、是非ともみてほしい。ひとつ残念なのは、凄まじい絶景をみることが出来るのも特徴の一つなので、DVDだと画質がね...。第4巻収録予定の、美しさと恐怖が表裏一体となった「地獄の入り口」はBDクラスの画質で堪能したかったなあ。

【2015年 矢風洛典が買ってよかったもの】
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