イントロダクション
主人公の早子は、性格はマイペースでサバサバ。周囲の意見にきちんと耳を貸すが、最後は自分なりの答えを出す芯のある性格で、子供たちの前では、おおらかな心の広い先生・・・と、一見突っ込みどころのない女性のように見える。が、実は、食べることが大好きで酒豪な体育会系。趣味は筋トレ、子供たちにせがまれると、全然似てもいない“イナバウアー”を自信満々に披露したりするかわいらしさも併せ持つ、どこか憎めない天真爛漫な三枚目キャラ。
恋愛に関しても無頓着なタイプで、結婚に対して「好きな人と、いつかはしたい」という思いはあるものの、積極的に結婚に向け、何かをしているわけでもなく、焦っているわけでもない・・・。
子供の頃、大人になればいつかは結婚すると思っていた早子。しかし、気づけば34歳。実家暮らしで両親とは仲が良く、学校へ行けばかわいい生徒たちに囲まれてそれなりに幸せ。
なのに時々ふとさみしくなるのはなぜだろう?そんな思いを抱えたまま、普通だった日常にちょっとした変化が訪れ始める。早子の結婚に興味ないそぶりを見せていた両親が、居間の引き出しにお見合い写真を隠しているのを、ある日見つけてしまうのだった。
そんな中、父が倒れ入院。命に別状はないものの、早子は実家の豆腐店をたたむことを両親に提案する。
しかしあくる日の早朝、早子が目にしたのは、父親のいない店先で、慣れない手つきで豆腐の仕込みをしている母の姿だった。
長年寄り添い、信頼し合い固い絆で結ばれた夫婦の形を目の当たりにし、いよいよ結婚を本気で考え始める早子は、同僚の女性教諭3人と「婚活同盟」を結成。独身の先輩男性教諭もその同盟に参加し、慣れないながらも「お見合い」「合コン」「年下との恋の予感」など、「結婚」に向けて一歩を踏み出し、奮闘していく。