血の轍(1975)
まず1枚目は1975年に発表した傑作をチョイス。ローリングストーン誌のオールタイムベストアルバム500選では堂々の9位でディランの作品の中では最高位。
フォークロックを主体にしたサウンドで、軽やかなメロディーが馴染みやすい一方、どこまでも内省的で沈鬱な詩が長く愛される作品。
歌詞カードを読みながら聞いてほしい「ブルーにこんがらがって」収録!
一曲セレクト: 嵐からの隠れ場所
ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム(1965)
フォークからの脱却を図りバンドサウンドを取り入れたフォークロック始まりの名盤!
ビートルズやストーンズ、キンクスといったブリティッシュインベンションの影響を受け制作。
これまでの純粋なフォークファンからは反発もあったりましたが、発表当初より高い評価と新しいファンを獲得しその後のエレキサウンドへと続きます。
バーズのカバーバージョンでお馴染み「ミスター・タンブリン・マン」収録。
一曲セレクト: サブタレニアン・ホームシック・ブルース
追憶のハイウェイ(1965)
1965年発表、ディラン初の全編ロックアルバム。永遠の名曲「ライクアローリングストーン」を収録。
映画でも印象的に描かれていた、オルガンは素人のアルクーパーによる堪らないリフ、、!
ポピュラー誌に絶大な影響を与えた色褪せない名盤です。
本作の参加ミュージシャンから音楽を掘るのもオススメです。
一曲セレクト: ビュイック6型の想い出
ブロンド・オン・ブロンド(1966)
ロック史上初の2枚組アルバムとして発表された通算7作目にしてディラン最高傑作とも呼び声の高い本作。
カントリーの聖地、ナッシュビルで制作され後のザ・バンドとなる面々が参加。
10分を超える楽曲もありますが、様々な音楽要素をポップに取り込んでおり、当時25歳で生み出したとは思えない貫禄の1枚です。
一曲セレクト: 女の如く
コンプリート武道館(2023)
1978年ディラン初の来日公演、日本武道館での伝説の二日間を完全収録した1枚!
当時のマスターテープが発見されたことをきっかけに45周年を記念して異例の日本独自発掘企画であった本作。
ベスト盤的な選曲で78年までの有名曲はかなり抑えられます。
ライブではオリジナルとは異なるアレンジをすることで知られ、本作でも大胆に行っています。
また、最新技術と当時のエンジニアが参加しクリアでライブらしい音質はオーディアファンにも推薦です。
当時を知る方、知らない方、双方が当時を感じられるGOODなライブ盤です。
一曲セレクト: いつまでも若く