ストーリー

音楽大学のピアノ科助教授・大沢武(宇津井健)と、街のスナックでピアノを弾く貧しい青年、田代敏夫(水谷豊)が、親子として、また師弟として激しく争いながらもやがて和解し、音楽の本質を追求していく。

《第1話》

音楽大学のピアノ科助教授・大沢武は初恋の人で未亡人・田代弓子(松尾嘉代)と再婚することに。弓子の息子・敏夫は、武がそのピアノ演奏を聴き、才能を認めた青年でもあった。

しかし、自殺したといわれている実父・田代清司(緒形拳)と武がライバルであったと知り、敏夫は弓子に猛反発する。武はそんな敏夫の態度に悩むが、指揮者で弟の実(石立鉄男)に励まされながら、彼に正統的なピアノを教えることに成功、敏夫は音楽大学で学ぶことになった。

大学の型破りな存在である敏夫は、大学の学長の孫娘・宮島華江(竹下景子)に近づく。この行動が後に、大学後継者問題と絡んで周囲に波乱を巻き起こす。しかも、死んだといわれていた敏夫の父・清司が突然姿を現し・・・。

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