パンク=イギー・ポップ

その音楽性と過激なパフォーマンスから、パンクのルーツと見なされているザ・ストゥージズのフロントマン、イギー・ポップ。

セックス・ピストルズやダムドのほか、甲本ヒロトなど、国内外問わず大きな影響を与えた偉大なロックスターである。

そんなイギー・ポップが2025パンク・スプリングの出演に加え、単独公演を行うことが発表!

I Wanna Be Your Dog (1969)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを脱退したジョン・ケイルがプロデュースした伝説の1stアルバム「イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ」に収録された代表曲。

振り切れそうなノイジーなギター、ダーティーなドラムと不気味なオルガン、そして吐き捨てるようなイギーのボーカル。

いけないものを聴いているがどこかワクワクするようなアングラへの入門にもなりえるパンク重要曲です。

(ジョジョの奇妙な冒険のイギーはこの曲が元ネタ!)


China Girl (1977)

盟友であるデビッド・ボウイがプロデュースしたイギー・ポップのソロ1stアルバム「イディオット」収録。

ボウイがおもちゃのピアノを用いて作曲したナンバーでちょっとチープでモコモコしたメロディーがGOOD。

「China Girl」はデビッド・ボウイのダンス/ディスコなバージョンが有名ですが初出は「イディオット」です。

また80年代、財政的に苦しんでいたイギー・ポップを救うため、デビッド・ボウイがセルフカバーを発表。

ナイル・ロジャースと組んだこちらは収録アルバム「レッツダンス」と合わせ世界中で大ヒットを記録し、ドラッグと経済的困難からイギー・ポップを救い出しました。


Page (2019)

留まることを知らないパンクの父の2019年作よりピックアップ。

作曲にはイギー・ポップは関わらず、本人曰く「ヴォーカルを貸しただけ」。

それゆえかいかにもイギー・ポップな楽曲は一切なし。アンビエント~エレクトロ・ジャズ、陰鬱さと耽美さ感じる楽曲で構成されており、「らしさ」はないが最高のアルバムになっています。

「Page」はゆったりと、ねっとりと語りかけるイギーの歌声に、アンビエントなメロディーと上質なトランペットを聞かせるナンバー。おススメです!


Gimme Danger (1973)

初出はデビッド・ボウイがミックスを担当。エネルギッシュかつ、どこまでもローファイなサウンドでPUNKを象徴する名盤「ローパワー」(オリジナル国内タイトルは「淫力魔人!」)より「Gimme Danger」をチョイス。

ゆったりとポコポコしたアコギイントロから、ローファイなドラム、シャカシャカなエレキギター、怪しげなボーカル。初期のイギー・ポップのスローな曲ですが少年を狂わせる魔力が詰め込まれてます。


Lust For Life (1977)

ベタですが、やはりこの曲は外せません!

ドラム・イントロだけで世界中のロックキッズを虜にしてきた、デビッド・ボウイと共作の名曲!

90'sユースカルチャー代表、映画「トレインスポッティング」の冒頭で本曲が印象的に使用され、年代問わずキッズを狂わせてきたナンバーです。