2017年上半期新日本プロレスを振り返る

1月

1.4 WRESTLE KINGDOM 東京ドームから早くも2017年ベスト・バウトが誕生。IWGPヘビー級選手権。王者、オカダ・カズチカ vs 挑戦者、ケニー・オメガ。戦前はオカダの圧勝、いかにケニーが健闘するかが焦点だったものの、これまで数々のプロレスラーが超えてきた壁を、さらに乗り越えたシックススター・マッチ。

東京ドーム

2月

イッテンヨンの翌日1.5、突如新日本に戻ってきた「鈴木軍」のボス、鈴木みのるがオカダを急襲。2.5 THE NEW BEGINING in SAPPORO 北海きたえーる大会でのIWGPヘビー級の挑戦権を強引に獲得。前日会見の暴挙、徹底した関節技でオカダを追い込むも、見事防衛。

1.4で棚橋から完璧な勝利とIWGPインターコンチネンタル王座を奪い、人気も実力も勢いが止まらない内藤哲也。2.11 THE NEW BEGINING in OSAKA エディオンアリーナ大阪大会で前年からの宿題だったマイケル・エルガンを退け防衛。この大会ではIWGPジュニア、NEVER6人タッグとL.I.J.メンバー全員がタイトルホルダーに。そして、内藤のベルト破壊がスタート。

3月

3.6 旗揚げ記念日 大田区体育館。スペシャルシングルマッチ、オカダカズチカvsタイガーマスクW。初登場から徐々にマスクが改良され、中の人本来の動きが垣間見えるも王者の貫録勝ち。

3.20 NEW JAPAN CUP2017決勝、アオーレ長岡。優勝した柴田勝頼は2年越しの約束とともに、オカダの持つIWGPヘビー級への挑戦権を獲得。

4月

4.9 SAKURA GENESIS2017両国国技館。死闘となったIWGPヘビー級選手権、オカダ・カズチカvs柴田勝頼。敗れた柴田は激闘の代償と共に、長期欠場に入る。

5月

オカダvs柴田戦の余韻に浸る中、オカダを急襲したバッドラック・ファレ。初のIWGPヘビー級選手権挑戦の舞台は5.3 レスリングどんたく2017 福岡国際センター。体格差に手を焼くものの、なんなくファレを退けたオカダが口にした次期挑戦者は、なんとケニー・オメガ。

6月

上半期の総決算となる6.10DOMINION in 大阪城ホール。メインとセミは1.4東京ドームと同じカードという実に挑戦的な編成。

IWGPインターコンチネンタル選手権は、1.4と王者と挑戦者が入れ替わっているシチュエーションとなり、最後は棚橋が内藤と初めてのシングルでのフィニッシュ、テキサス・クローバーホールドでタップを奪う。まさに点と点が繋がった瞬間。メインは濃密な60分フルタイムドロー。オカダとケニーがまさしく超人になった日。

余談、レイモンド・ロウ消失を現地で見ることができたのは、今思い出しても味がする(ごめんねレイモンド・ロウ)

大阪城ホール


2017年下半期の新日本プロレスを振り返る

7月、8月

7.2アメリカ、ロングビーチ大会にて、新設されたIWGP USヘビー級。初代王者を決めるトーナメントを制したのは、ケニー・オメガ。

7.17北海きたえーるから始まった、G1 CLIMAX 27。8.13およそ1ヶ月におよぶ世界一過酷なリーグ戦を制したのは内藤哲也。「新日本プロレスの主役は、オレだ」4年前の初制覇の時と同じ台詞ながら、こんなにも受け手の感情が異なるのは、これも点と点が繋がった瞬間。

両国国技館

9月

ここ数年で定着してきた、DESTRUCTIONシリーズの分散。2017年は福島、広島、神戸で開催、福島ではNEVER、広島ではインターコンチ、神戸ではUSヘビーの各タイトルマッチが開催されいずれも王者の防衛となる。ケニーの雪崩式方翼の天使は、思わず声をあげる衝撃の1発。

神戸ワールド

10月

10.9 KING OF PRO-WRESTLING 両国国技館。年内最後のIWGPヘビー級選手権は、8.5 G1 CLIMAX27 大阪大会で1年間シングル無敗だった、王者オカダ・カズチカに土をつけたEVILが初挑戦。王者が磐石の勝利で防衛。これにより、1.4のIWGPヘビー級選手権は、王者オカダ・カズチカ VS G1 CLIMAX27覇者 内藤哲也に決定。

11月

11.5 POWER STRUGGLE エディオンアリーナ大阪。ケニーの持つ、USヘビー級にヘビー級に転向したばかりのバレッタが挑戦。健闘するものの実力差は埋められずケニーの防衛。リング上で次の挑戦者を募るケニーに対し、暗転からヴィジョンに現れたのは、なんとクリス・ジェリコ!!

そして8.1 G1 CLIMAX27 鹿児島大会で新技カミゴェにて遂に棚橋を超えた飯伏幸太がインターコンチに挑戦。徹底してカミゴェを防いだ棚橋が防衛。試合後エアギターを披露し、会場が多幸感に包まれる中、この日2度目の暗転。G1両国大会以降、休憩明けに流れていた誰かを示唆する映像が最新版に切り替わり、登場したのはジェイ・ホワイト!

12月

12.11 WORLD TAG LEAGUE 2017 福岡国際センター。THE ELITE VS ROPPONGI 3Kの試合後、暗転すると再びヴィジョンにクリス・ジェリコが登場。ケニーとの対戦に向けて映像から挑発したのち、明転するとケニーの背後にクリス・ジェリコ本人!!コード・ブレイカーから襲撃、ベルト・ショットで裂傷を負わせ、これ以上ないインパクトとアピール!

最後に

主にシングル戦線に絞っただけでも、数々のドラマがあり、これにジュニア・ヘビー級、タッグ戦線、6人タッグ戦線を加えるとかなりのヴォリュームに。これらすべてを1日で堪能できるのが、新本プロレス年間最大のビッグマッチ1.4東京ドーム!

http://www.wrestlekingdom.jp/
https://www.youtube.com/watch?v=VqPQbb9shPs

メインイベント、IWGPヘビー級選手権 オカダ・カズチカ VS 内藤哲也。2016年の大阪城ホール大会で内藤からベルト奪還し、今日まで防衛を続けてきたオカダ。この時以来1年半ぶりのシングルでどのような戦いを内藤はみせるのか?4年前の同じシチュエーションで実質セミファイナルとなったこの対戦。あの時の実質メインイベントとなった棚橋、中邑を名実共に超えるのはこの日以外にありえない!

さあ、みんなでプロレス!イッテンヨン!!

入場曲でテンアゲ!

バラエティでも頑張るレスラーたち!