芥川賞受賞作

「送り火」高橋弘希

東京から山間の町に引越した中学三年生の歩。転校を繰り返してきた歩は、この土地でも、うまくやってきたはずだった――家族でねぶた祭りを見に行ったあの夏、上級生からの伝統という名のいじめ。豊かな自然の中で、少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――。



直木賞受賞作

「ファーストラヴ」島本理生

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が父親殺しの罪で逮捕された。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。



第159回芥川賞候補作一覧(掲載誌)

高橋弘希「送り火」(『文學界 2018年5月号』)

古谷田奈月「風下の朱」(『早稲田文学 2018年初夏号』)

北条裕子「美しい顔」(『群像 2018年6月号』)

町屋良平「しき」(『文芸 2018年夏号』)

松尾スズキ「もう「はい」としか言えない」(『文学界 2018年3月号』)


第159回直木賞候補作一覧

上田早夕里「破滅の王」

木下昌輝「宇喜多の楽土」

窪美澄「じっと手を見る」

島本理生「ファーストラヴ」

本城雅人「傍流の記者」

湊かなえ「未来」



第158回芥川・直木賞受賞作品

第157回芥川・直木賞受賞作品

第156回芥川・直木賞受賞作品

第155回芥川・直木賞受賞作品

第154回芥川・直木賞受賞作品

第153回芥川・直木賞受賞作品