『Dr.スランプ アラレちゃん』『ドラゴンボール』そして『ドラゴンクエスト』。それらの絵/イラストを一度でも目にしたことがない日本人は果たして存在するのだろうか? 鳥山明とはそういう存在だ。いまの時代で見れば、もはや(本人が望むにしろ望まないにしろ)手塚治虫よりもその影響力/浸透力は大きいかもしれない。国民的作家の宿命か、だからこそこれまで鳥山明の絵(または画力)について語られることは、その知名度に比して決して多くなかったように思う。

鳥山明の絵、それは良い加減のデフォルメが生み出す柔和な印象と細部まで丁寧に描きこまれた緻密さが調和した、まさに"絶妙"な絵。見た目が柔らかいため、一見簡単に真似しやすそうな印象を受けるが、実際に描いてみればその凄さが分かる。誰もあの悟空そしてアラレちゃんは描けない。

そんな鳥山明が30年もの間手掛け続けた『ドラゴンクエスト』のイラストから、500点以上を収録したとっておきの画集が発売。未登場のモンスター設定画や、史上初公開のイラストも数点含まれた、これ以上は望めないイラスト集なのは間違いない。

鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ

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