【芥川龍之介賞(通称:芥川賞)】
小説家・芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)の業績を記念して、友人であった小説家・菊池寛(文芸春秋社創設者)が直木三十五賞(直木賞)とともに創設、以降年2回発表されている。[創設] 1935年(1945年から一時中断期間あり。1949年に復活)
[対象作品] 新聞または同人誌を含む雑誌にて発表された、(無名もしくは新人に該当する)新進作家による純文学短編・中編
[選考団体] 日本文学振興会(文藝春秋社内)
[選考委員] 小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一(計9名)
[最終選考方法] 各選考委員は候補作に関して予め評価を行っておき、各々がその評価を披露した上で審議が行なわれる
[最終選考会場] 東京・築地にある料亭『新喜楽』1階(直木賞選考会は2階)。司会は『文藝春秋』編集長が務める
[記者会見場・授賞式場] 帝国ホテル(2013年以降。それ以前は東京會舘)
[賞金・商品] 正賞/懐中時計、副賞/100万円(受賞作は雑誌『文藝春秋』に全文掲載される)
当初はなかなか世間の耳目を集めることができず、創設者である菊池寛がメディアにおける取り扱いの少なさに不満を漏らすほどのものだった。しかし、1956年に石原慎太郎による「太陽の季節」が受賞。学生作家かつそのセンセーショナルな内容が話題となり、「太陽族」という新語が生まれるほどの社会現象を巻き起こした同作の受賞が転機となり、以降多くのメディアに取り上げられる話題性の高い賞となる。
【直木三十五賞(通称:直木賞)】
小説家・直木三十五(なおきさんじゅうご)を記念して、友人であった小説家・菊池寛(文芸春秋社創設者)が芥川龍之介賞(芥川賞)とともに創設、以降年2回発表されている。[創設] 1935年(1945年から一時中断期間あり。1949年に復活)
[対象作品] 単行本にて発表された、新進・中堅作家による大衆性のあるエンターテインメント長編小説・短編集
[選考団体] 日本文学振興会(文藝春秋社内)
[選考委員] 浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき(計8名)
[最終選考方法] 各選考委員は候補作に関して予め評価を行っておき、各々がその評価を披露した上で審議が行なわれる
[最終選考会場] 東京・築地にある料亭『新喜楽』2階(芥川賞選考会は2階)。司会は『オール読物』編集長が務める
[記者会見場・授賞式場] 帝国ホテル(2013年以降。それ以前は東京會舘)
[賞金・商品] 正賞/懐中時計、副賞/100万円(受賞作は雑誌『オール読物』に一部が掲載される)
創設当初の選考対象は「無名もしくは新進作家による大衆文芸作品」だったが、賞の性質上、大衆作家としての継続的な技量も重視する選考が行われる傾向にあった。そのため、のちには選考基準に「中堅作家」という一項が付け加えられ、現在では一定の実績を持つ実力派作家のための賞という傾向がより色濃くなっている。結果、すでに人気作家である場合などは選考自体を辞退する事例も。
最新第172回芥川・直木賞受賞作決定(2025年1月開催)はこちら
過去の芥川・直木賞受賞作品一覧
第171回芥川・直木賞受賞作品(2024年7月開催)
第170回芥川・直木賞受賞作品(2024年1月開催)
第169回芥川・直木賞受賞作品(2023年7月開催)
第168回芥川・直木賞受賞作品(2023年1月開催)
第167回芥川・直木賞受賞作品(2022年7月開催)
第166回芥川・直木賞受賞作品(2022年1月開催)
第165回芥川・直木賞受賞作品(2021年7月開催)
第164回芥川・直木賞受賞作品(2021年1月開催)
第163回芥川・直木賞受賞作品(2020年7月開催)
第162回芥川・直木賞受賞作品(2020年1月開催)
第161回芥川・直木賞受賞作品(2019年7月開催)
第160回芥川・直木賞受賞作品(2019年1月開催)
第159回芥川・直木賞受賞作品(2018年7月開催)
第158回芥川・直木賞受賞作品(2018年1月開催)
第157回芥川・直木賞受賞作品(2017年7月開催)
第156回芥川・直木賞受賞作品(2017年1月開催)
第155回芥川・直木賞受賞作品(2016年7月開催)
第154回芥川・直木賞受賞作品(2016年1月開催)
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